







《巻頭言》
新鮮な思いでスタートした春夏学期も、今週末には終業日を迎えます。今年は梅雨らしい長雨に代わり、早くから真夏のように暑い日々がやって来ました。どんなに暑くても、元気よく園庭に出て行く子どもたちに力をもらっています。また春先には自分で靴下を履くこともおぼつかなかったCさんも、お手伝いが必要なくなり、自立に向かっていく子どもの姿は本当に力強く感じます。
毎朝、愛児園スタッフは私たちが学んだモンテッソーリ教師養成コースの名誉コース長の言葉 (講義の端々で語られた言葉を記録したエッセイ集)を読んで自らの心を整え、祈りをもって愛児園の一日をスタートします。モンテッソーリの教えに立ち戻れるだけでなく、人としての生き方として心打たれる言葉が多くあります。
『ちょっとでも出来た喜びの共感、お互い喜びを共感できる仲間、それを私たちはつくらないといけない。だから相手の弱さも認めなくちゃいけないし、自分の弱さとも闘わないと出来ません。』
大人も完成した訳ではありません。子どもたちの前に襟を正して立つことを教えられています。共感できる関係作り、弱さを隠すのではなく自分と闘う勇気を頂きたいと願いつつ、子どもと共に歩みます。
《チャペル》
チャペルが始まるとサークルに集まり、線上歩行により歩くことに集中して心身を整え、祈りと賛美を献げ、聖書のお話を聞く時間です。追われがちな日常生活の中で、静まること、受けることに集中する時間は尊いものです。
春夏学期は天地創造から旧約聖書の主だった人物の生涯やルツの生涯を通し、神様の計画の素晴らしさを学びました。7月からはキリストの生涯と天国の価値観を、たとえ話から取り上げています。
みことばとさんび
4月「ノアは、すべて神が命じられたとおりにし、そのように行った。」創世記6:22
「わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」創世記28:15
5月「あなたには、わたし以外に、ほかの神があってはならない。」出エジプト20:3
6月「私たちの神、主に仕え、主の御声に聞き従います。」ヨシュア24:24
7月「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる」マタイ4:4
《諸活動》
楽器指導&季節のうた
今学期のBさんは「チューリップ」「ほたるこい」、Aさんは「ワルツ」をピアニカで取り組みました。タンギング(舌で音を切る)を大切にしています。Cさんは「おもちゃのチャチャチャ」の曲をタンバリン、カスタネット、スズでリズムを楽しみました。季節の歌は、歌詞とメロディーを楽しみながら歌いました。
4月『うさぎさんがきてね』…まどみちおさん作詞。うさぎが名付けられ「うふん」と喜ぶ姿が優しい歌
5月『そらで遠足してみたい』…青い空、夕焼空、夜の空のストーリーが楽しく展開され楽しい歌でした。
6月『あめ』『ニャニュニョの天気予報』…雨の音と猫の天気予報という対照的な歌を楽しみました。
7月『アイスクリームのうた』…1962年みんなのうたで大ヒットし長く愛されている楽しい歌。
体 育
体育は発達段階を重視しているため横割り(学年別)で行っています。そしてお仕事と同様に、自分の体を意識して使います。ポイントが伝わるように提示しポイントが意識できるような声掛けを心掛けます。4月当初は体操着の着脱や靴下を履くことも大変だったCさんも、自分で出来るようになる姿が逞しく感じています。
主運動として4月BCさんはかけっこ、Aさんはリレーに取り組みました。5月マット(前転)と手具(ボール,フープ)、6月跳び箱(A開脚跳び越しBCよじ登りジャンプ)に取り組みました。7月以降は平均台(AバランスB後歩きCクマ歩き)に取り組んでいます。
造 形
4月 母の日「植木鉢の模様描き」…アクリル絵具で模様付け、自分で選んだ多肉植物でプレゼント。
5月 観察画C「ヒルザキツキミソウ」…初めての観察画は教会敷地に咲いた初夏を彩る優しい花。
観察画A「花」…教会の花壇に咲いたアイリスや菖蒲、紫蘭を観察して描きました。
6月 粘土製作B「ザリガニ」…捕獲のご協力を感謝します!立体表現に挑戦しました。
父の日プレゼント「写真立てのタイル付け」…優しいカラーと葉っぱの形がいい雰囲気でした。
観察画B「ブラックベリー」…毎年楽しみなブラックベリーの収穫。赤と緑で彩色しました。
粘土製作C「夏野菜」…ナス・トウモロコシ・キュウリ・トマトの実物を観ながら造りました。
7月 粘土製作A「動物」…各々図鑑を見て選び、動物の特徴を捉えて立体的に作りました。
夏期クラス クレヨンあそびを予定しています。
母の日と父の日のプレゼント作りは毎年子どもたちにとっても特別な活動で楽しんでいました。学期ごとに取り組む観察画は名の如く観察して描くことを大切にしています。粘土制作も自由遊びとは違い、テーマに沿って取り組むます。形を立体として捉えるチャレンジの機会ですが、よく見て考えながら立体表現ができるように援けます。