ハレルヤ便り 2014年度 冬号

ハレルヤ便り

《巻頭言》
まだ肌寒い3月に入った頃から、園庭には早速つくしが顔を出していました。「今日は春が見つかるかな?」と言いながら、つくし摘みが日課になり、日に日に本数が増えて来ました。 短い冬学期は、あっという間に学期末を迎えました。小さな入園式、つきたてのお餅を楽しんだ餅つき、じゃがいもの種イモ植え、小さな世界を体験した冬の寒さの卒園遠足、ポカポカ日和の園外保育では久しぶりの20m走を実施し、成長した足どりを感じました。また造形や合奏に加え、Aさんは卒園制作(刺子)にも取組み、二カ月余りの日々は忙しく充実していました。 そんな年度末に向かう慌ただしさの中で、チャペルの前の線上歩行や静かごっこを自ら楽しむ姿や、被災地や世界のために自分の言葉で祈りを捧げる姿、トイレのスリッパを綺麗に並べたり、小さなビーズを進んで拾う様子が見られ、心の成長も感じました。 卒園式を前に歌っている『さよならを空にとばして』には「きみの手の中にある思い出が、ずっときみを助けて行くよ。笑顔が輝いて、涙がきらめいて、目を閉じれば、ほらいつでも見える」という素敵な歌詞があります。愛児園での日々や体験が、有形無形に基礎となり、子ども達の中に広がっていくことを確信しています。新たな旅立ちを祈り心で見送り、新しい年度を迎えたいと思います。
《チャペル》
冬学期は、「使徒の働き」からは教会の誕生と宣教そしてイエスさまの証人となる素晴らしさを学びました。またモーセの時代に祭儀を行なう「幕屋」からは神さまのご性質を、宣教物語「ティファム」からは神様に従う祝福と導きを、「今、教えて!」のシリーズからは神さまに喜ばれる生活を学びました。
みことば  
「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」使徒の働き1:8
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」ヨハネ3:16
「強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、主が、あなたの行く所どこにでも、あなたとともにあるからである。」ヨシュア1:9
♪さんび
『行きます!イエスさま』『ヨハネ3:16』『強くあれ雄々しくあれ』
…冬学期チャペルのみことば賛美は、振り付けと手拍子で元気良く歌いました。
《諸活動》
季節のうた&楽器指導
今学期の季節の歌は、季節感と心が温まる歌詞を楽しみながら歌いました。素敵な歌詞に浸って、子ども達の表情や笑顔が輝いて見える時もあり、小さな感動の連続でした。 合奏は歌詞のない「スケーターズワルツ」挑戦し、親しみやすい曲調を楽しんで取り組みました。ピアニカと大太鼓と小太鼓はAさん、トライアングルとスズはBさん、タンバリンとカスタネットはCDさんが担当し、楽器毎の練習を積み重ねました。全体で合わせたのは僅か二日間でしたが、自信を持って演奏し、合奏の楽しさも体験できました。
1月『ゆきのプレゼント』…まどみちおさんの歌詞と軽快な旋律が素敵な曲。残念ながら雪は降らず…。
2月『世界中のこどもたちが』…子どもたちが大好きな、今の時代に必要な歌です。手話を楽しみました。
3月『さよならを空にとばして』…新沢としひこさんの素朴な歌詞が涙が出そうになる位素敵な曲です。色々な思い出を思い起こし新しい出発を応援する思いで歌っています。
体 操
冬学期は秋学期後半から取り組んでいた縄体操に励みました。A「ユメタマゴ」B「勇気のルンダ」C「巌の上のポニョ」の曲に合わせ、発達段階に合った音楽と縄の使い方を楽しみました。数学的思考性を使いながら展開していくことは、意識的な身体の調整にも繋がります。体操で刺激を受け、園庭では連続跳びや大縄に親しむ姿も見られ、繰り返し練習する園児の成長が見られました。 また吊り輪と鉄棒、跳び箱に取り組みました。運動会の頃から成長し繰り返しの経験から得られた自信と筋力がつくことにより心と体が調和し、次年度へのステップアップの準備が得られました。
造 形
年度末の冬学期には、版画や土粘土や紙粘土を使用した粘土製作に取り組みます。子どもたちの内に特別感があるようで興味津津です。版画は数日がかりで取組みますが、長い行程があるからこそ、仕上がった時の喜びは大きいようです。Aさんの粘土と版画の自画像は、どこか本人に似ていて親しみを感じます。 合間を縫うように混色にも取り組みました。園児は混色が大好きです。混色では準備や絵具や使い方から片づけに至るまで丁寧に取り扱い、微妙な色合いに出会ってことを大切にしています。Aさんは白を含む4色にチャレンジし、美しい色合いを作り出していました。
観察画…Aさんは「カニ」Bさんは「パイナップル」Cさんは「ブロッコリー」を描きました。『観て描く』という姿勢を身に着けます。
粘土製作…土粘土を使用しAさん「自分の顔」Cさん「器」Bさんは紙粘土の「花瓶」の製作をしました。土粘土や紙粘土の感触を楽しみながら製作に取り組みました。
版画…子ども達はプリンティング大好きです。年齢別に異なった素材で版を作り、刷る工程を楽しみました。(A:紙版画,B&C:スチレン版画,D:粘土版画)

ハレルヤ愛児園
園長:原田和典
ハレルヤ愛児園

ハレルヤ愛児園のホームページです。知立キリスト教会付属のモンテッソーリ園で、定員が各学年8名の小規模園です。日毎に自分を成長させる、園児のいのちの躍動に感動しながら、よき環境作りをもって仕えています。「敏感期」を知った保護者が、子育てに喜びを見いだされる姿は、私たちスタッフの喜びです。

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