ハレルヤ便り 2019年度 夏号

ハレルヤ便り

《巻頭言》
今年は冷夏という声も聞いていますが、数年続いた猛暑の夏に比べると過ごしやすく、夏休み直前という感じがしません。
洗濯物が乾かず、ため息交じりに空を見上げてしまいますが、雨雲の向こうにある太陽が顔を出し、この地を照りつけるのも、間もなくのことでしょう。
少人数の愛児園をご覧いただき、外部の方から「家族ですね」と言われたことが何回かありますが、今年の愛児園を一言で表すと、家族のような温かい関係だと思っています。
可愛いけれど自立心旺盛なDさんを、お世話したくて寄り添い、一層縦割りの家族的な雰囲気を醸し出しています。
Dさんは吸収期なので、「お兄さんお姉さんとして、良いお手本になってね。」と声掛けするも、そのものを真似てしまうので、見ていて面白いです。
2歳児だけではなく子どもは環境にあるものを、そのまま吸収していくと言われています。
「愛児園ごっこ」をしている子どもたちの様子は、自らを顧みる鏡と受け止めていますが、言語化ということを日々問われています。
生活の一瞬一瞬の取捨選択はもちろんのこと、何を願うのか、ということも大切にしています。
チャペルのお祈りでは、被災地のため、沖縄のため、隣国との関係、選挙や政治のため、子どもたちの心に届く言葉で伝え、視野を広げて祈れるように努めています。
明日の世界を作っていく子どもたちの良き環境となれるように、祈り求めます。
《チャペル》
Cさんも聖書のお話を楽しめるようになったので、姿勢を保つことができるようになりました。
Bさんも理解力が増し、ストーリーの概要を自分の言葉で話したり、登場人物の名前をよく覚えている様子に、成長を感じます。
今学期は旧約聖書から創世記の天地創造、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ、モーセ、ヨシュア、士師、ルツの生涯を通し、偉大な神さまの真実と導きを学びました。
先週から秋学期前半にかけては新約聖書から「キリストのご生涯」を取り上げ、人となられたイエス様のご生涯から神様の愛を学びます。
みことばとさんび 
4月「ノアは、すべて神が命じられたとおりにし、そのように行った。」創世記6:22
「わたしは、あなたと約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」創世記28:15
5月「あなたにはわたしの以外に、ほかの神々があってはならない。」出エジプト20:3
6~7月「私たちは私たちの神、主に仕え、主の御声に聞き従います。」ヨシュア24:24
7~8月「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる。」マタイ4:4
《諸活動》
楽器指導&季節のうた
今学期は、Bさんは待望のピアニカで「チューリップ」「ほたるこい」Aさんは「ワルツ」の二部合奏に取り組みました。
ピアニカはタンギング(舌で音を切る)を大切にして指導しています。Cさんは「おもちゃのチャチャチャ」の曲に合わせてスズ(リズム打ち)楽しみました。
季節の歌は、歌詞を味わいながら楽しみました。
4月『そらでえんそくしてみたい』…空や雲の様子を幻想的な歌詞で物語のような歌を楽しみました。
5月『せっけんさん』『はしるのだいすき』…まどみちおさんらしい歌詞とタイトル通りの雰囲気の歌。
6月『ぺんぎんちゃん』『あめ』…ペンギンの歩き方や雨の音に合ったリズムや言葉の響きを楽しみました。
7月『えいえいおー!』…とても長くリズムも難しいのですが、エイエイオーを楽しんでいます。
体 操  
今年度のリズム体操は『マスカット体操』に取り組んでいます。ゆずの軽快なリズムと歌詞がワクワク感のある曲です。
テンポが早いのでCさんには難しい動きもありますが、マスカットに合わせたポーズや面白い動きを楽しんでいます。
この体操を通して子どもたちは、マスカットを身近に感じるようになったようです。
主運動としてABさんは4~5月マット(a:坂道前転b:前転)、6月跳び箱(B高い段でよじ登りジャンプA開脚跳び越し)、7月鉄棒と吊り輪(A前回り降りB尻上がり)。
Cさんは4月基本運動、5月マット(横転)、6月跳び箱(よじ登りジャンプ)、7月鉄棒と吊り輪(足掛け回り)に取り組みました。
夏期クラスでは「プール」も発達段階に合わせて取り組み、水に親しみます。
造 形
4月 母の日プレゼント「植木鉢の模様描き」…特殊なパステル塗料を綿棒で模様を描きました。
5月 観察画C「ヒルザキツキミソウ」…初めての観察画は教会敷地に咲いた初夏を彩る優しい花。
観察画A「初夏の花」…アイリスなど複雑で立体的な花のシルエットを観察して描きました。
6月 粘土製作A「動物」…図鑑を見て選択し、よく見て動物の特徴を捉え立体的に作りました。
父の日プレゼント「スマホ立て」…水彩絵の具で彩色、帆の模様描きはC綿棒AB割り箸ペンで。
観察画B「ブラックベリー」…毎年楽しみなブラックベリーの収穫。赤と緑で彩色しました。
7月 粘土製作B「ザリガニ」…作った頃はザリガニが見つけられず、図鑑を見て特徴を捉えてました。
粘土製作C「夏野菜」…ゴーヤ、アスパラ、ナスを見ながら手をいっぱい使って製作。
上記以外に、今学期は二回ずつ透明水彩絵具の混色あそびに取り組みました。
Cさんは個別に提示して絵具や用具扱い方に親しみ、Bさんは準備~片付けまでを自分できるように促し、そしてAさんは憧れの3色となり2色とは違った色合いを楽しみながら取り組んでいます。
来月には春夏学期の作品展示予定です。

ハレルヤ愛児園
園長:原田和典
ハレルヤ愛児園

ハレルヤ愛児園のホームページです。知立キリスト教会付属のモンテッソーリ園で、定員が各学年8名の小規模園です。日毎に自分を成長させる、園児のいのちの躍動に感動しながら、よき環境作りをもって仕えています。「敏感期」を知った保護者が、子育てに喜びを見いだされる姿は、私たちスタッフの喜びです。

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