






《巻頭言》
桜の開花が待たれる時期となりましたが、寒の戻りに身が縮まります。
今年は暖冬だったので、子どもたちの楽しみにしている雪景色を見ることなく、春を迎えようとしています。
冬学期は版画や土粘土紙粘土などの特別な造形、3学年揃っての合奏、Aさんは組体操や卒園制作など、盛りだくさんの日々だったので、冬学期は、あっという間に過ぎ去り終業日となりました。
今年は元旦から能登半島地震があり、イスラエルとガザ地区の戦争、休戦さえ見えないロシアによるウクライナ侵攻を覚え、日々子どもたちと共に祈りながら無力さを感じます。
そして明日は誰もわからない、という不安な時代になったようにも、感じています。
未来を背負う子どもたちには、平和の大切さといのちの尊さを、言葉だけでなく、どう伝えたらいいのか…と日々考えさせられています。
愛児園は家族的な雰囲気なので、Aさんが小学校に行ってから逞しく挑戦できるようにと願いつつ、縄跳びタイムを毎日取りました。
それぞれ自分の課題に取り組むのですが、繰り返し練習は大きな結果を生みます。
連続して跳ぶことが困難だったAさんには「ジャンプ、ジャンプ」と次に跳ぶ備えができるように声掛けし、跳ぶタイミングがわからなかったAさんには、教師が縄を回してジャンプに集中して感覚を掴めるように、一緒に跳ぶ練習をしました。
跳べるようになった子どもたちの輝く笑顔には「練習すれば出来る!」という自信が溢れていました。
困難を乗り越える体験を一緒に喜び合いました。
先週の卒園式は好天が与えられ、ポカポカ陽気のもとにAさんたちは巣立ちました。
入園から卒園までの写真ムービーを作成しながら、可愛い顔から小学生の顔となり、成長を感慨深く振り返りました。
今年のAさんらしく、本当に明るい卒園式でした。あなたたちの力で、力強く羽ばたけ!とエールを送りつつ、これからの成長を祈り続けます。
「強くあれ、雄々しくあれ。…あなたの神、主があなたと共におられるのだから」ヨシュア1:9
《チャペル》
冬学期は、ユダヤ人の救出を担うことになった「エステルの生涯」から始まり、「使徒の働き」と「ペテロの生涯」からは主イエスの証人となることの力強さを知りました。
またモーセ時代の「幕屋」から、幕屋の一つ一つに意味があり、イエスさまがどんなお方なのかを知り、とても楽しんでいました。
宣教物語「ティファム」は、ハイチの女の子ティファムがイエスさまに出会い、家族が変えられていくストーリーでした。
子どもが主人公の実話なので、ワクワクしながら耳を傾けていました。
みことばとさんび
「しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。」使徒の働き1:8
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」ヨハネ3:16
「強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの行くところどこででも、あなたの神、主があなたとともにいるのだから。」ヨシュア1:9
♪さんび
『行きます!イエスさま』『ヨハネ3:16』
『強くあれ雄々しくあれ』
…冬学期のみことば賛美は、子どもたちが大好きな曲でした。
歌詞やメロディー、振付を楽しみました。
《諸活動》
楽器指導&季節のうた
1月『ゆきのプレゼント』…子どもたちは雪が大好き、歌詞が楽しい歌。
2月『世界中の子どもたちが』…子どもたちが大好きな歌、新沢としひこさんの詩は心に届きます。
3月『ずっといっしょ』…素敵な歌詞を味わうと、ジーンと涙が出そうになります。
「大人になっても、ずっといっしょ、ずっと大好きだよ」この曲をもってAさんを送り出しました。
お馴染み『さんぽ』の曲をA(ピアニカ、大太鼓、小太鼓)B(トライアングル、タンバリン、カスタネット、ウッドブロック)C(スズ)で分担し、それぞれに楽器毎の練習を積み重ねて、終業日ギリギリに合奏を仕上げました。
体 操
冬学期はA「Make you happy」、B「勇気のルンダ」C「崖の上のポニョ」の曲に合わせ、発達段階に合わせた縄体操を楽しみました。
今まで手具で体験した基本的な動きに加え、縄で三角形や四角形を作ったり、数学的思考性を働かせて法則性ジャンプや2人組4人組を作りました。
Aさんが縄跳びを頑張っているので、BCDさんも刺激を受けて、園庭でも短縄や大繩を練習するようになりました。
冬学期だけではなく、繰り返しができる環境を提供したいと思っています。
2/15(木)のAさんミニ公開体育では、縄体操と組体操の発表がありました。
ドッジボールはBさんも加わった合同チームにより試合を行ったのですが、意外な能力が発揮されて驚き、大変盛り上がりました。
組体操を見学したBCDさんは「次はぼくたち!」という眼差しで見入っていました。
造 形
年度末の冬学期には、特別感のある版画や土粘土・紙粘土を使用した粘土製作に取り組みました。 発達段階に合わせて素材や難易度が変化しますが、みな楽しみました。 Aさんは卒園制作が大作だったので、希望者のみが紙版画に取り組みました。 Dさんは新年度から造形に取り組みます。 観察画…Aさんは「イカ」Bさんは「ヒヤシンス」Cさんは「キャベツ」を描きました。 観察画の目的『観て描く』という姿勢がそれぞれ身に着きました。 絵画表現も色遣いも個性と成長を感じます。 粘土製作…土粘土を使用しAさん「自分の顔」Cさん「器」Bさんは紙粘土の「花瓶」の製作をしました。 土粘土や紙粘土の感触を楽しみながら、特別な製作に取り組みました。 版画…子ども達はプリンティング大好きです。 年齢別に異なった素材で版を作り、刷る工程を楽しみました。 成長した年度末だからこそ出来る活動です。貼り合わせる共同作業も喜んでいました。 (A:紙版画,B&C:スチレン版画)Dは4月に粘土版画をする予定です。