卒園に寄せて

卒園式から数日が経ち、親子共々じわじわと実感と淋しさが湧いてきています。いただいた卒園記念DVDを見るとCさんの頃はみんなまだ本当にちっちゃくて、共に大きくなったんだなぁと感無量です。
〈それがモンテッソーリ〉
Bさんの頃一時ハサミのお仕事にはまった我が子。参観の後思わず朗子先生に「娘はハサミばかりしていますが将来は切り絵師になるのでしょうか」とモンテッソーリ的にはかなり頓珍漢な質問をしました。朗子先生は一瞬面食らわれたようでしたが、ハサミがこの先のお仕事の基になりつながっていくこと、心を育てることを丁寧に時間をかけて教えてくださいました。
やりたいことを思う存分気が済むまでできる幸せな環境に娘が羨ましくなりました。
そしてたくさんのお仕事やモンテッソーリ体操を経験し、毎日チャペルで聖書のお 話を聞き続けた今、卒園児には観察力、集中力、理解力、表現力、記憶力、その場にじっととどまる力などなどが育まれたように見受けられます。心も成長したなぁと思います。
〈朗子先生のこと〉
参観のたびに「朗子先生には後ろにも目がついている!しかも魚眼が。」と思ったものです。
どの子が今何のお仕事のどのあたりをやっているかをすべて把握していることはもちろんのこと、お友だちといさかいをしたり、その場にそぐわない行動をしている子を見逃さず現行犯で捕らえ、丁寧に向き合っていらっしゃいます。頭も口も常にフル回転。しかし口調はあくまでも穏やかです。
長年の厳しい(と聞く)モンテッソーリ教師の研修、修練、経験を積んでそうなられたのでしょう。
(藍先生もその道を歩まれ始めました。藍先生も立派なモンテッソーリ教師になられることをお祈りしています。)
その情熱的かつ忍耐強く丁寧なご指導のおかげで娘の中に「自分」という花の根っこがしっかりと根づいてくれたと思います。本当にありがとうございました。
〈園長先生と愛児園の子供達〉
園長先生といえば「欠けがあってもいいんですよ」という言葉にホッとして肩の力が抜けたお母さん方は多かったと思います。私もその言葉に何度も励まされてきました。
とても熱い先生で、愛児園に心血を注がれ、牧師としてご多忙な中、毎朝園児を出迎える前から多くの時間を愛児園の親子のために使っていらっしゃいます。
お母さん達の子育てが少しでも楽になるようにと開催してくださっている毎月のハンナの会や両親のための保護者会で学んだことを実行してみて、私も(ほぼ)静かな口調で穏やかに子育てができました。
そのご尽力の甲斐あって、愛児園の子供達は自分が自分であることを喜び、自分もお友達のことも大切にする子に育っていると思います。
それぞれ違うカラーを持ちながら、お互いを思いやり助け合っている場面に何度も心がほっこりしました。
そのような人はどこに行っても歓迎されその場を明るくするでしょう。
愛児園の子供達の将来が楽しみです。
〈大切な幼児期に〉
ほかにも、ちいろばの頃からお世話になったいつもニコニコ明るく元気な佐野先生、Aさんの時の運動会で娘の成長ぶりに涙ぐんでくださったプレさん時代散々お世話になった紀子先生をはじめ、いつも優しく穏やかで個性豊かなスタッフや教会員の皆々様が温かく見守ってくださいました。
最も大切な幼児期にこのような良き環境で、たくさんの愛を受けてスクスクと育ったことは娘にとって一生の宝物になることでしょう。
愛児園に通わせることができたことは私たち親からのかけがえのないプレゼントになったと嬉しく思います。
出会えた幸運と受け入れてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。

ハレルヤ愛児園
園長:原田和典
ハレルヤ愛児園

ハレルヤ愛児園のホームページです。知立キリスト教会付属のモンテッソーリ園で、定員が各学年8名の小規模園です。日毎に自分を成長させる、園児のいのちの躍動に感動しながら、よき環境作りをもって仕えています。「敏感期」を知った保護者が、子育てに喜びを見いだされる姿は、私たちスタッフの喜びです。

ハレルヤ愛児園をフォローする
保護者の声