






《巻頭言》
異常気象が続いた2018年も残り僅かとなりました。
秋学期は愛らしいDさんを迎え、秋の豊かな季節を楽しみながら、あっという間に学期末となってしまいました。
先月から取り組んで来た「クリスマスの杖」のストーリーは素朴なものですが、クリスマス会が終わっても、まだ余韻が残っているようです。
ふとした場面で一人が御使いの台詞を口にすると数人が合わせて唱和したり、クリスマスの賛美を歌いながら楽しむ姿が見られ、心が温まり和みます。
愛児園の毎日のチャペルでは、苦しんでいる方々のことを課題に上げて、祈りを捧げています。
被災地のことだけではなく、沖縄の辺野古のこと、外国の方の受け入れのこと等、人の痛みを具体的に覚えながら、神様のご介入を祈ります。
生活においても、自分の言動が相手にとってどうなのか、その場に相応しいのかどうかを問い、よく考えられるように援けています。
そういう積み重ねを通し、経験の少なさのゆえに戸惑い取り乱すDさんや、恐れや衝動的な選びで自分自身と戦うお友達がいると、他の園児は「がんばって!」とじっと応援する眼差しで見守っています。
クリスマスを前に、心静かに自らを顧み、ご自分を空しくしてしもべとなってくださった方(ピリピ2:6-7)の大きな愛を受けとめながら、小さな応答に進み出る新年を迎えたいと思います。
「愛するものたち。私たちは互いに愛し合いましょう。愛は神から出ているのです。」Ⅰヨハネ4:7
《チャペル》
秋学期は新約聖書からキリストのご生涯とキリストのたとえ話、また旧約聖書からは神様から選ばれたダビデ、神様から与えられた使命のために勇敢に働いたエリヤとエリシャ、困難な異国の地で勇気を失わずに歩んだダニエルやエステルを取り上げ、神様に従うことの祝福を学びました。
まだ幼いDさんも徐々にチャペルに慣れ、一緒になって一生懸命に聞き入る姿が見られました。
みことばとさんび
「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。」ヨハネ14:6
「ダビデはその行く所、どこででも勝利を収めた。主が彼とともにおられた。」Ⅰサムエル18:14
「御国が来ますように。みこころが天で行なわれるように地でも行なわれますように。」マタイ6:10
「しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。」イザヤ40:31
「主にあって、その大能の力によって強められなさい。」エペソ6:10
『ヨハネ14:6』『Ⅰサムエル18:14』『マタイ6:10』『イザヤ40:31』『エペソ6:10』
…秋学期は5つの聖句を覚えて歌いました。振り付けや手話、軽快な曲調を楽しみました。
《諸活動》
楽器指導&季節のうた
今学期は、歌詞を楽しみながら、秋の歌を歌いました。
合奏はABさんは「アイネクライネナハトムジーク」に挑戦。導入に時間をかけ、毎日聞いて親しみを持ってから、着手。少人数でも打楽器の面白さを体験しました。
Cさんはカスタネットで「おんまはみんな」を楽しんで取り組みました。
9月『コスモス』…優しい曲調と「もしもし、あなたは誰?」等のかわいい歌詞がコスモスにピッタリ!
『コオロギ』…「チロチロリン」「コロコロリン」の鳴き声が印象的な秋の歌。
10月『マーチングマーチ』…「サッちゃん」で知られる阪田寛夫さんの歌詞は子ども心をくすぐります。
11月『あか・き・ちゃのはっぱ』…紅葉の色の樹木名も登場。盆踊り風のリズムが楽しい雰囲気。
12月『ルカ2:11』『いと高き所に栄光が』『神のひとり子』…劇中の賛美を楽しんで賛美しました。
体 操
今年の運動会(公開体育)は『終わりもピタッ!』のテーマが園児の意識に定着し、心も体も集中していました。
リズム体操は愛らしく、腕をしっかり伸ばす意識で臨んだバトン体操、二人組や隊形変化のあるフラッグ体操、発達段階に応じた課題に取り組む跳び箱、鉄棒吊り輪、平均台にも一生懸命でした。
普段の園生活の一端を、保護者の方々と共有でき感謝です。
運動会後の体育は、ABさんは鉄棒吊り輪を継続、縄体操に着手、CDさんも縄体操と長縄に取り組みました。
お休みの間も寒い外でも体が温まる縄跳びに親子で親しめたらいいですね。
造 形
秋学期も混色あそび、粘土制作、観察画に取り組み、Dさんは羨ましそうに見ています。
・カード作り…敬老の日プレゼントとしてカード作りをしました。
写真の周囲をCさんは指のスタンプ、Bさんは絵の具二色の混色をして縁取りしました。
Aさんは園庭に咲いていたコスモスの水彩画で絵てがみを作成郵送しました。
・粘土…Aさん「木」Bさん「お弁当」Cさん「果物」…身近な題材も立体的に表現するのは新鮮でした。
・観察画…Cさんは「マツボックリ」Bさんは「サンマ」の観察画、Aさんは「教会」の写生に取り組みました。