運動会の感想①

 今年は我が子が年長児のAさんとなり、愛児園で最後の運動会となりました。毎年Aさんの組み体操やパラウエーブは素敵で、今年のAさんはどうかな、我が子は?と気になりつつ、楽しみにしていました。先生のお話では、本当は組み体操かパラウエーブかどちらかを子どもたちが選んでするとのこと、でも今年のAさんはどうしても両方やりたいというので、先生が大変な中どちらもご指導下さいました。ここでは、Aさんの組み体操とパラウエーブを中心に感想を述べたいと思います。
【組み体操】
我が子は体や運動面の発達はゆっくりで、夏休み前まではブリッジなども難しい状態でした。夏休み頃から、先生に「おうちでもやってね。」と言われたと、腹筋、背筋、腕立て伏せなどをするのが寝る前の日課となりました。始めは腹筋を数回するのも大変だったのですが、目に見えて筋力がつき、皆と組み体操をするのに困らないくらいになってきました。また、親が言わなくても毎日欠かさずする姿に、自分のやるべきことを自ら続けていく力が育っているなぁと、我が子の成長を感じさせられました。 今年の組み体操では、ドラえもんの道具を次々と見せてくれました。ドラえもんをやりたいと決めたのは子どもたち。子どもたちがドラえもんの中に出てくるどんな道具をやりたいか、それはどうやったらできるかと、話し合いの中で作り上げられたそうです。我が子も、他のAさんも、日々の練習の成果をしっかりと見せてくれました。自分の体、友だちの体をしっかりと支え、きれいな形になっていました。組み体操の最後、Aさん全員で手をつないでみんながとてもいい笑顔だったことが印象的です。「仲間と一緒に」作り上げられたこと、感謝です。
【パラウエーブ】
パラウエーブは、二人で1本の布、今年は10人で5本の布を使って動きます。愛児園でモンテッソーリ体育が取り入れられるようになって、毎年Aさんが取り組むのですが、この中で数学的思考が育まれるそうです。自分が、全体の中でどの位置、どの運動をすればよいか、布の組み合わせで作るさまざまな形、きれいな形にするにはどうすればよいか、どう調整したらよいか、子どもたちは考えて動きます。後日、保護者の学びの時間に、大人もこのパラウエーブを経験したのですが、自分が全体の中の大切な役割を持っていること、そのために考えて動かなければならないこと、そうやって皆で作る楽しさは特別なことを体感しました。子どもたちが真剣な目つきで取り組み、「パラウエーブは大好き、面白い、楽しい!」と言うわけが分かった気がします。 運動会で見せてくれたパラウエーブは素晴らしい出来で、本番が一番良かったとのこと。練習ではいつも最後が曲と合わず、子どもたちもなんとか合わせたいと思っていました。その気持ちを先生が汲み取ってくださり、どうすれば子どもたちに一番分かりやすいか考えに考えられ、そしてアドバイスされたことが子どもたちの中にしっかりとはまって本番は成功!というドラマがありました。 子どもたちが、このようにして日々を積み重ね、心も体も育まれてきたことに感謝です。

今年の運動会のテーマは「いま、ありがとう!」でした。愛児園にぴったりなテーマだと思いました。今、与えられているこの環境、この時間、そして共にいる仲間、先生、家族。「今」を感謝し生きること。そんな子どもたちの様子を見て、私も感謝にあふれた運動会でした。

ハレルヤ愛児園
園長:原田和典
ハレルヤ愛児園

ハレルヤ愛児園のホームページです。知立キリスト教会付属のモンテッソーリ園で、定員が各学年8名の小規模園です。日毎に自分を成長させる、園児のいのちの躍動に感動しながら、よき環境作りをもって仕えています。「敏感期」を知った保護者が、子育てに喜びを見いだされる姿は、私たちスタッフの喜びです。

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