愛児園生活を振り返って

卒園するにあたって、入園当初のことを振り返ってみました。
娘の学年は人数が少なく、他の同級生は男の子一人。2人だけの学年でした。お友達がたくさんできなくて娘が寂しい思いをするのではないか?と心配しながらも入園させたことを思い出しました。
そんな不安も、今となっては全く問題なかったのだと実感できます。それは愛児園の縦割り保育のおかげだと思っています
わが家は一人っ子なので、普通に生活をしている分には上の子、下の子とかかわることはほとんどありません。
しかし、愛児園のおかげでとても社交的で友好的な面が育ってくれたのかなと思っています。
縦割り保育の良いところは、上の子が下の子の面倒を自然とみるようになるところだと思います。入園当初から、上のお友達が娘に、あれこれとお世話をしてくれたようです。家に帰ると、「お姉さんの、〇〇ちゃんと一緒にお弁当食べたよ」と嬉しそうにお話をしてくれることも多かったです。
上のお姉さんにやさしくしてもらう経験をしているので、、Aさんになった今では、下の子のお世話係を楽しんでやっているようです。毎日、〇さん、〇さんに今日どんなことをしてあげたとか、誰とお弁当を食べたとか、時にはお世話するのが大変だった!なんていうお話もしてくれます。
今では公園に行けば、初めて会うお友達でも、すぐに仲良くなることができるし、近所の子どもとも毎週のように遊んでいます。年上の小学生のお友達でも、歩きたての1歳過ぎのお友達でも、自然と一緒に遊べるようになっているのは、親ながらすごいなと思っています。
お仕事の面でもAさんになってからは、積極的に取り組む姿勢が見えてきたのが嬉しいです。「お仕事できた!」「難しくても楽しい」という発言が出てきて、親としてはうれしい限り。
実のところは、娘は少しできないお仕事があると、「愛児園に行きたくない」「お仕事が嫌だ」と泣き言をいうことが、しばしばありました。Cさん、Bさんのころは朝から「行きたくない」と言う娘と押し問答をして、励ましたり、時には泣きながら連れていくこともありました。
実際、楽しくやっているお仕事もたくさんあったのでしょう。もしかしたら、娘の性格的には出来ないことにとらわれて、頭がいっぱいになってしまっていたのかもしれません。
毎日の押し問答につかれていた私は、「無理にお仕事をさせて、可愛そうかしら」と思ったり、「これでいいのかしら」と悩む時期もありました。特に、数のお仕事に関しては苦手意識があるようで、「できないから嫌だ」という発言は多くあったことを覚えています。
ところが、Aさんの夏休み明けごろから、突然「数のお仕事楽しい」とお話をしてくれ、親としてはびっくりしました。継続して取り組めば、出来ることを実感した娘の発言をうれしくかみしめたのを今でもよく覚えています。
そして、なにより粘り強く、苦手意識のあるお仕事を勧めてくださった先生方には感謝しています。
家では嫌な事、出来ないことを、親が勧めるのはとても難しく、なかなかできません。無理にすると親子の感情もあってケンカになってしまうこともしばしば。そんな中、愛児園の先生方から冷静に、励まし、勧めてくださる姿勢はとてもありがたいなぁと思っております。
長いようであっという間の3年でした。特に最後のAさんの歳はとても早く過ぎた感覚があります。愛児園のゆったりとして、穏やかな空気が流れる雰囲気を卒業してしまうのは少しもったいないと思う今日この頃です。
三年間の幼児期の貴重な時期をこちらで過ごさせていただいた経験は、親子共々一生残る思い出になりそうです。
ありがとうございました。

ハレルヤ愛児園
園長:原田和典
ハレルヤ愛児園

ハレルヤ愛児園のホームページです。知立キリスト教会付属のモンテッソーリ園で、定員が各学年8名の小規模園です。日毎に自分を成長させる、園児のいのちの躍動に感動しながら、よき環境作りをもって仕えています。「敏感期」を知った保護者が、子育てに喜びを見いだされる姿は、私たちスタッフの喜びです。

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