ハレルヤ便り 2018年度 夏号

ハレルヤ便り

《巻頭言》
夏休み前に梅雨明け、本格的な暑さが到来しました。
先日の西日本豪雨は各地に甚大な被害もたらし、猛暑の中で悲しみと片付けに向かっておられる被災地の方々の痛みを覚えます。園児と共に、慰めと復興を祈り続けたいと思います。
園生活では季節感のある歌を毎月取り組んでいます。月に一曲ほどですが、できるだけ歌詞もメロディーも丁寧に提供しますが、子どもたちは目を輝かせて楽しんでいます。
今月は「ハーモニー」という曲に取り組んでいますが、「小さな元気(力)と元気(力)を集めれば、とびきり大きな元気(力)になるね」という歌詞のところで、数のお仕事に取り組んでいたAさんが大発見をしたように「あっ、足し算と一緒だ!」と声を上げていました。
数字カードと1,10,100,1000の単位のビーズを使って、お友達の小さな数と私の小さな数を一緒にする(風呂敷で合わせる)と大きな数になるという加法の概念を繰り返し体験しているので、『同じ!』と感じたようです。
とても素敵な発見だったなぁと嬉しく思いました。
悲しみや苦しみが大きいところにこそ、小さな元気や力、勇気、夢を合わせることが大切だということを、重ねて感じさせられながら、小さな祈りを捧げています。
長い夏休みの間も熱中症や事故から守られ、色々な体験を通して、ひと回りたくましく育まれる時となるようにお祈りしています。
《チャペル》
新年度開始直後に「手はお膝の上に」という声掛けをきっかけに、Cさんたちのチャペルの姿勢が驚くほど変わりました。
まだ腹筋背筋が育っていないCDさんにとって、姿勢を保つことは難しいのですが、意識があるかどうかで全く変わるという出来事でした。
姿勢が整うと、聞くことに集中でき、お話を聞く楽しさがわかるというプラスの循環となりました。
今学期は旧約聖書から創世記の天地創造、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ、モーセ、ヨシュア、士師、ルツの生涯を通し、偉大な神さまの真実と導きを学びました。
先週から秋学期前半にかけては新約聖書から「キリストのご生涯」を取り上げ、人となられたイエス様のご生涯から神様の愛を学びます。
みことばとさんび 
4月「ノアは、すべて神が命じられたとおりにし、そのように行った。」創世記6:22
「わたしは、あなたと約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」創世記28:15
5月「あなたにはわたしの以外に、ほかの神々があってはならない。」出エジプト20:3
6~7月「私たちは私たちの神、主に仕え、主の御声に聞き従います。」ヨシュア24:24
7~8月「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる。」マタイ4:4
《諸活動》
楽器指導&季節のうた
今学期は、Bさんは待望のピアニカを「チューリップ」「ほたるこい」Aさんは「カッコウ」のメロディーに取り組みました。
タンギング(舌で音を切る)を大切にして指導しています。
Cさんは可愛らしい「アイアイ」の曲に合わせてスズ(リズム打ち)楽しみました。
6~7月に季節の歌は、リズムが少々難しいところもあるのですが、歌詞を味わいながら子どもたちが大好きになりました。
4月『もんしろちょうちょうのゆうびんやさん』…ちょうちょに対する優しい視点が癒される春の歌。
5月『ことりのように』…優しい曲調ですが、小鳥に自らを重ね新たな世界に羽ばたきたくなる歌でした。
6月『にじ』…梅雨空にかかる虹のように心が明るくなるような歌で、手話と共に楽しみました。
7月『ハーモニー』…新沢としひこさんの歌詞は、小さな事を大切にして希望の未来へ向かう眼差しが素敵。
体 操  
春夏学期のリズム体操は『ゆめのタネ体操』に取り組んでいます。リズムとテンポが取りやすく、体の動きに集中しやすい曲です。
東北震災の年に取り組んだ体操を再選択、「心の大地にゆめのタネを育てて空に届くような大きな木を育てて星の数ほど花を咲かせたい」という素敵な歌と合わせて、体をしっかり動かします。
主運動としてABさんは4~5月マット(a:坂道前転b:前転)、6-7月鉄棒と吊り輪(a:前回り降り,b:尻上がり)、
Cさんは4月歩く走る等の基本運動、5月マット(横転)、6-7月鉄棒と吊り輪(足掛け回り)に取り組みました。
夏期クラスの「プール」も発達段階に合わせて取り組み、水に親しみます。
造 形
4月 母の日プレゼント「紙粘土のマグネット貝殻貼り」…紙粘土に絵具を混ぜてプレゼント作り
5月 観察画C「ヒルザキツキミソウ」…初めての観察画は教会敷地に咲いた初夏を彩る優しい花。
観察画A「アイリス」…複雑で立体的な花のシルエットを観察して描きました。
粘土製作A「動物」…図鑑を見て選択し、よく見て動物の特徴を捉え立体的に作りました。
父の日プレゼント「うちわ」…工作用うちわに混色で彩色、とても美しいうちわのプレゼント!
6月 父の日プレゼント「ビーズ通し」…キーホルダーにつけた笑顔とビーズ、モンテ園らしい作品
観察画B「ブラックベリー」…毎年楽しみなブラックベリーの収穫。赤と緑で彩色しました。
7月 粘土製作C「夏野菜」…トウモロコシ、ゴーヤ、アスパラを見ながらゴツゴツ感を表現。
にじみ絵…湿らせた和紙に絵具で彩色します。夏期クラスで取り組む予定です。
上記以外に、今学期は二回ずつ透明水彩絵具の混色あそびに取り組みました。
Cさんは個別に提示して絵具や用具扱い方に親しみ、Bさんは準備~片付けまでを自分できるように促し、そしてAさんは憧れの3色となり2色とは違った色合いを楽しみながら取り組んでいます。
近日中に春夏学期の作品展示を開始します。

ハレルヤ愛児園
園長:原田和典
ハレルヤ愛児園

ハレルヤ愛児園のホームページです。知立キリスト教会付属のモンテッソーリ園で、定員が各学年8名の小規模園です。日毎に自分を成長させる、園児のいのちの躍動に感動しながら、よき環境作りをもって仕えています。「敏感期」を知った保護者が、子育てに喜びを見いだされる姿は、私たちスタッフの喜びです。

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