



《巻頭言》
今年は梅雨明けを待たずに暑い日が続き、子ども達は頭びっしょり大汗の日々です。人的環境が変化し新鮮な気持ちでスタートした春夏学期も、あっという間に学期末を迎えました。
今学期は「挨拶」や「歩く」「元通りにする」などの基本的なことを見直しました。学期後半には自発的に線上歩行をする姿や小さな間を意識することが出来るようになり、いつもトイレのスリッパを気持ちよく並べられたり、自発的に本棚の絵本を分類し整える様子などの生活化が定着しています。 またお友達の様子を見て自ら必要な援けをしたり、相手の個性や状態を受け留めて自分の感情をコントロールして対応する年長児の姿から、モンテッソーリ教育を受けた子どもらしく相手を生かし社会に貢献する人物になっていくことを予感させられたことも嬉しい成長でした。 明日からは夏休み。熱中症や事故から守られ、色々な体験を通して、ひと回りたくましく育まれる時となるようにお祈りしています。
《チャペル》
愛児園チャペルでは、旧新約聖書の主なストーリーを年間で一巡するように計画しています。今学期は旧約聖書から創世記の天地創造、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ、モーセ、ヨシュア、士師、ルツの生涯を通し、偉大な神さまの真実と導きを学びました。先週から秋学期前半にかけては、新約聖書から「キリストのご生涯」を取り上げますが、人となられたイエス様のご生涯から神様の愛を学びます。
みことばとさんび
4月「ノアは、すべて神が命じられたとおりにし、そのように行った。」創世記6:21 「わたしは、あなたと約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」創世記28:15
5月「あなたにはわたしのほかに、ほかの神々があってはならない。」出エジプト20:3
6月「私たちは私たちの神、主に仕え、主の御声に聞き従います。」ヨシュア24:24
7月「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる。」マタイ4:4
《諸活動》
楽器指導&季節のうた
今学期の楽器指導では、Bさんは待望のピアニカを「チューリップ」「ほたるこい」で取り組みました。ピアニカではタンギング(舌で音を切る)を中心に、指遣いを丁寧に指導しています。お馴染みの「ぶんぶんぶん」をAさんはピアニカで、Cさんはスズでリズム打ちを楽しみながら取り組みました。
4月『おはながわらった』…色とりどりの花が一斉に咲く春「お花が笑った」という優しい心で歌いました。
5月『てんとうむしのたび』…ちょうど歌い始めた頃、畑でテントウムシに遭遇。幼虫や性質に興味津々。 『パレード』…新沢としひこさんらしい歌っていると元気が出てくる曲、春夏学期一番人気の歌でした。
6月『あめふりくまのこ』…雨のシーズンに似合うかわいいストーリーと歌詞を楽しみながら歌いました。
7月『なみとかいがら』…まどみちおさんの情景が浮かぶ選ばれた言葉が心に残る素敵な可愛いらしい歌。
8月『海にきた』…クロール、犬かき、バタ足、背泳ぎして、青い海で気持ちよく泳ぎたくなる楽しい曲
体 操
今年度のリズム体操は『あいうえお体操』というGreenNの曲です。どこか沖縄民謡っぽいメロディーと楽しい歌詞が子ども達の心をくすぐるようで、とても嬉しそうに取り組んでいます。私自身は「キミと笑い、時に泣いて分かち合うため話そう」「雨の日も風の日もあるだろう。そりゃ全部うまくいかないけど、だからこうして語り明かして分け合おう」などの歌詞から、改めて言葉の持つ力に心を留め、元気をもらいながら体操をしています。
主運動としてAさん4~5月はリレー、マット(前転各種)、6月は跳び箱(開脚跳び越し)、7月は鉄棒(腕立て支持→前回り→前回り降り)、平均台(二拍子ジャンプor片足ずつ上げて拍手&バランス)Bさんは4~5月はかけっこ、マット(体をダルマのように丸くする前転)、6月はボール、跳び箱(両手つき飛び乗りジャンプ降り)、7月は鉄棒・吊り輪(尻あがり)、平均台(くま歩き&後ろ向き歩き)、Cさんは4月は整列、歩く、走るなどの基本運動、5月はマット(横転、頭を入れるポイントの前転)、6月は跳び箱(よじ登りジャンプ乗り)、ボール、7月は鉄棒・吊り輪(足かけ回り)、平均台(前歩き→クマ歩き)に取り組みました。
連続二週雨天のため中止となった「プール」は今週からスタートしましたが、待ち望んでいたゆえに大喜び!9月三週目位までの週に一回ずつですが、各学年の段階に合わせ、水に親しみます。
造 形
4月 手形あそび 母の日プレゼント「コルクボード」…タイルの貼りつけ
5月 観察画C「ヒルザキツキミソウ」観察画A「花菖蒲」
6月 父の日プレゼント「キーホルダー」…ビーズ通し 観察画B「ブラックベリー」
7月 粘土製作C「夏野菜(ゴーヤ&アスパラガス)」粘土製作A「動物」粘土製作B「ザリガニ」
染め紙…夏期クラスで行う予定ですが、折った和紙に絵具を染みこませ、偶然に生じるにじみ具合を楽しみます。模様を生かして再利用(作品化)したいと思います。 上記以外に、今学期は二回ずつ透明水彩絵具の混色あそびに取り組みました。Cさんは個別に提示し絵の具の扱い方に親しみ、Bさんは準備~片付けまで自己活動できるように促し、そしてAさんは憧れの3色となり2色とは違った色合いを楽しみながら取り組んでいます。
秋学期開始までに春夏学期の作品展示を致します。