「アルタバンになったよ」と帰ってきた息子に、母親の私が最初に思ったのは、「えっ、大丈夫?アルタバンは主役でセリフも多いって聞いたけど。覚えられるの?」でした。
しかし、親の心配が子供に伝わってはいけないと思い、自然に振る舞いました。案の定、アルタバンの台本は分厚く、沢山の場面に登場していました。
「お母さんと一緒に練習してね」と先生から言われたのにもかかわらず、息子は一人で、台本をぶつぶつと読み、2日ほどで全部覚えてしまいました。
頭の固い親のほうが、感心しました。その旨を先生にお話しすると、「モンテッソーリで学ぶ子は、自主学習ができるのよ。」と言われ、毎日のお仕事の積み重ねが、こんなにも子供の中に育まれるものなんだと感心しました。
その後は、園での練習を重ねる息子に、「頑張ってね。応援してるから」と伝え、当日を迎えました。
当日は、保護者の降誕劇と子どもたちのアルタバン物語の合作がプログラムの中心でした。保護者は、配役決め、衣装決め、リハーサルと1時間もない中での当日準備でしたが、その演技の素晴らしいこと。
本当にどの保護者も熱演で、爆笑の渦でした。皆さんの知らなかった能力を見せていただきました。
一方、子どもたちは、有志のお母様方手作りの衣装を身にまとい、どの子も、とてもかわいらしく、また誇らしげに見えました。息子もそれぞれの場面で、ふさわしくセリフを話し演技をしていました。最後、アルタバンは死んでしまうのですが、その場面がとても心を込めてセリフを言っているような気がして、頑張った姿を見ることが出来、うれしかったです。
最後、子供たちが全員で「♪ぼくたちは イエス様から 愛をたくさん受けたのだから ともだちを助けてあげたい これこそ愛」と声高らかに賛美する姿を見て、胸が熱くなりました。
プレゼントをもらう事がすべてのこの世のクリスマスの中にあって、もちろん、プレゼントも大切だけど、自分たちも分け与えることが出来るのだと賛美出来る子供たちは、本当に豊かだなぁと思いました。
クリスマスの劇に挑戦したことが、息子の自信になったと思います。よい機会を与えて下さって感謝します。
そして改めて、卒園までの残り少なくなった園生活を大切に過ごしてほしいと思いました。
クリスマス会の感想
