卒園を前に

もうすぐ卒園、と考えるだけで胸がいっぱいになってしまうほど、愛児園生活を通してかけがえのない時間を過ごしてきました。
特にこの1年は一つ一つの行事が終わる度、成長の喜びとともにこれで最後なんだという寂しさを感じています。
モンテッソーリのお仕事に関して、私が一番嬉しく思っているのは、一卵性の双子である娘たちが異なるお仕事に興味を持ち、それぞれの道を歩んでいったことです。
「Yちゃんは数のお仕事してるから計算が早いよね」「Wちゃんは時計のお仕事終わってるからわかるでしょ?教えて」など、お互いに認め合っている姿を見るとお仕事の内容以上の精神的な成長を感じます。
日常生活ではまだまだお互いを羨ましがり喧嘩も絶えません。
この先、双子だというだけで比べられてしまうこともあるかもしれません。
それでも、これからどんどん自分の道を進んでもらいたいと願っていますし、愛児園生活ではその土台ができたようにも思います。
子どもたちの『個』を大切にする、というのは双子を授かってからずっと続く私の課題ですが、愛児園では当たり前のように根付いている考え方だったように思います。
何かができるようになったことを褒めてもらうというよりも、その過程をよく見てくださっていて、どんなふうに頑張ったのかたくさん教えていただきました。
私だったら見逃してしまうであろう成長の瞬間をよく見て、一緒に喜んでくれた先生方には本当に感謝するばかりです。
そんな素敵な先生方からは学ぶことが多く、日頃の接し方からも保護者会などの勉強会からもたくさんのことを教わりました。
モンテッソーリ教育に関して、ほとんど知識のない状態で入園しましたが、今では夫婦共通の子育ての指針となりました。
何か迷ったときに、同じ指針を持った夫が話を聞いてくれるというのはとても心強く、たくさん意見を交わす中で夫婦ともにどこか成長できたように思います。
娘たちの卒園後、一番大切にしたいと思うことは、とにかく我が子を信じて見守り続けることです。
愛児園で過ごしたこの3年間で、娘たちにとってはもちろん、家族みんなにとっての基盤ができたように感じています。
環境の変化や子どもの成長に合わせて、関わり方は変わると思いますが、大切にしたいことは変わらず、娘たちが選ぶ道をいつだって応援していきたいです。
幼少期の大事な時期を愛児園で過ごせたことを本当に幸せに思います。ありがとうございました。

ハレルヤ愛児園
園長:原田和典
ハレルヤ愛児園

ハレルヤ愛児園のホームページです。知立キリスト教会付属のモンテッソーリ園で、定員が各学年8名の小規模園です。日毎に自分を成長させる、園児のいのちの躍動に感動しながら、よき環境作りをもって仕えています。「敏感期」を知った保護者が、子育てに喜びを見いだされる姿は、私たちスタッフの喜びです。

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