







《巻頭言》
10数年に1回の寒波到来の極寒の1月から始まった冬学期も、2月からは暖冬に転じ、一時期コロナや風邪が流行りましたが、先週無事に終了いたしました。
日数的に短い上に、Dさんが増え賑やかさが増し、Aさんは園生活の集大成の組体操や卒園制作に取り組んだので、あっという間の冬学期でした。
学期末のある日、お仕事に取り組んでいる中、Dさんが駆け寄り「先生の服、たまごの黄色みたい!」と嬉しそうに言いました。
何とも言えない平和が教室全体を包みました。
先週の卒園式では、Aさんたち一人一人が、次なるステップに向かって行く不安や恐れよりも、期待が大きく前向きな姿だったのが印象的でした。
彼らの立派な成長を誇りに思います。
また前述した同じ色を見つけて喜びを感じる3歳の平和を大切にするような小さな日々の積み重ねが大切であることを改めて覚えさせられました。
2月から「世界が一つになるため」を今年度最後の季節の歌として歌いました。
ウクライナ侵攻から一年が経ちましたが、解決には程遠く、一つになることが困難な時代です。
こんな時代だからこそ、歌詞が心に沁みました。
「ずっと手をつないでいよう」とは忘れないで心の手を伸ばし続ける、という意味になるでしょうか。
「愛が明日を守るから」と信じ、今日小さな平和を築くこと、そして子どもたちが平和を作る人になれるよう、心から願って祈ります。
卒園したAさん、力強く羽ばたけ!
《チャペル》
冬学期は、ユダヤ人を救うために王妃となった「エステルの生涯」から始まり、「使徒の働き」と「ペテロの生涯」からイエスさまの証人となる素晴らしさを知りました。
またモーセ時代の「幕屋」から、イエスさまがどんなお方なのかを、興味深く知り、楽しんでいました。
宣教物語「ハドソン」は、中国宣教師となったイギリス人ハドソン・テーラーの物語です。
幼い頃から神様に導かれて宣教師となりました。
神様を信頼して中国に渡り、志し半ばで帰国となったのも全て神様の計画であったというストーリーでした。
宣教物語は実在のお話なので、ワクワクしながら耳を傾けていました。
みことばとさんび
「しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。」使徒の働き1:8
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」ヨハネ3:16
「強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの行くところどこででも、あなたの神、主があなたとともにいるのだから。」ヨシュア1:9
『行きます!イエスさま』『ヨハネ3:16』『強くあれ雄々しくあれ』
…冬学期のみことば賛美は、歌詞もメロディーも元気が湧いてくる曲でした。
《諸活動》
楽器指導&季節のうた
1月『ゆげのあさ』…寒い冬の朝の白い息を「ぽっぽっぽ」という擬態音が入った歌詞が楽しい歌。
2月3月『世界がひとつになるため』…作詞松井五郎さん、作曲馬飼野康二さんの名曲です。
手話を付けて歌いました。この曲をもってAさんを送り出しました。
合奏は『スケーターズワルツ』に取り組みました。
A(ピアニカ、大太鼓、小太鼓)B(トライアングル、タンバリン、スズ)C(カスタネット)それぞれに、楽器毎の練習を少しずつ積み重ねて、合奏の準備をしました。
体 操
冬学期はA「私は最強」、B「勇気のルンダ」C「巌の上のポニョ」の曲に合わせ、発達段階に合わせた縄体操を楽しみました。
バトン・フラッグなどの手具の基本的な動きに加え、縄で三角や四角形を形成、リボンの2人組の動きの応用、法則性ジャンプなどは数学的思考性を使いながら動きます。
パラウェーブは面ですが、縄は線となり、難易度は上がりましたが、楽しんで取り組みました。
長縄、鉄棒と吊り輪にも取り組みました。
園庭でも短縄、大繩に挑戦し練習する姿がありました。
体を意識的に使えるようになり、次年度に続く段階への準備が充分できるほど成長しました。
Dさんも体操を喜んで取り組み、フープジャンプや大繩で、基本的な両足ジャンプを繰り返しました。
2/10(木)のAさんミニ公開体育では、縄体操と組体操の発表。
ドッジボールは、Bさんも加え合同チームにより試合を行い、盛り上がりました!
体操を見学したBさんは「来年はぼくたち!」という眼差しで見入っていました。
造 形
年度末の冬学期には、特別感のある版画や土粘土・紙粘土を使用した粘土製作に取り組みました。
発達段階に合わせて素材や難易度が変化しますが、みな楽しみました。
Aさんは卒園制作が大作だったので、希望者のみが紙版画に取り組みました。
Dさんは新年度から造形に取り組みます。
観察画
…Aさんは「カニ」Bさんは「ヒヤシンス」Cさんは「キャベツ」を描きました。
観察画の目的『観て描く』という姿勢がそれぞれ身に着きました。
絵画表現も色遣いも個性と成長を感じます。
粘土製作
…土粘土を使用しAさん「自分の顔」Cさん「器」Bさんは紙粘土の「花瓶」の製作をしました。
土粘土や紙粘土の感触を楽しみながら、特別な製作に取り組みました。
版画
…子ども達はプリンティング大好きです。
年齢別に異なった素材で版を作り、刷る工程を楽しみました。
共同で貼り合わせることも喜んでいました。(A:紙版画,B&C:スチレン版画)
Dは4月に粘土版画を予定