ハレルヤ便り 2021年度 夏号

ハレルヤ便り

《巻頭言》
進級の喜びがいっぱいの新年度スタートから、あっという間に学期末となりました。
今年は例年になく早い5月の梅雨入りでしたが、夏休み開始早々に梅雨明けして、本格的な夏を迎えそうです。
愛児園の日常の風景として、お友達が教具を転倒させてしまった時などは、5~6人の有志の子どもたちが駆け寄ってきて、一緒に拾い集めてくれます。
お手伝いの声をかけた訳でもないのに、我がことのように取り組みます。
小さな物が目に入る幼児の特性ゆえですが、子どもたちの自発的な協力から、当事者も周りも、温かな思いになります。
『協力』の協という字は「力」が三つ。
一つ目の力は神様から頂いた良いものは惜しげなく力いっぱい出す「力」、二つ目の力は自分の弱さと闘う心に力を入れる「力」、三つ目の力は仲間の弱さや努力を認めて許してあげる「力」。
そして小さな三つの力を集めると四つ目の「力」は大きな力になる、とモンテッソーリ教師養成コースの恩師は協力という言葉の意味を教えてくださいました。
今月の歌の『ハーモニー』の歌詞にも小さな元気、小さな力、小さな勇気、小さな夢を集めることが、大きな元気、大きな力、大きな勇気、大きな夢、未来に続く素晴らしいハーモニーになる、と教えられています。
小さな力が無力に感じること多々ある時代ですが、未来に続く協力を大切にしたいと願わされています。
子どもの未来と希望のために、共に力を寄せ集めてまいりましょう。
《チャペル》
毎日のチャペルは、お集まりをする楕円形のサークルの線上歩行から心を整えます。
数人が心も体も集中させて、一歩ずつ意識して歩くことにより、心地いい静けさと空気が周りに伝わります。
そして世界の紛争、災害、身近なコロナ感染の収束などの、とりなしの祈りを捧げます。
20分ほどのチャペルですが、日々の積み重ねは、心身の養いに大きく貢献していると思います。
今学期は旧約聖書から創世記の天地創造、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ、モーセ、ヨシュア、士師、ルツの生涯を通し、偉大な神さまの真実とご計画の素晴らしさを学びました。
今月からは、新約聖書からキリストの生涯から人となられた救い主について学んでいます。

みことばとさんび
4月「ノアは、すべて神が命じられたとおりにし、そのように行った。」創世記6:22
  「わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」創世記28:15
5月「あなたには、わたしの以外に、ほかの神があってはならない。」出エジプト20:3
6月「私たちの神、主に仕え、主の御声に聞き従います。」ヨシュア24:24
7月「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる」マタイ4:4
《諸活動》
楽器指導&季節のうた
今学期は、Bさんは待望のピアニカで「チューリップ」「ほたるこい」Aさんは「カッコウ」に取り組んでいます。
ピアニカはタンギング(舌で音を切る)を大切にして指導しています。
一生懸命さが愛らしいCさんは「アイアイ」をスズのリズム打ちで楽しみました。
季節の歌は、歌詞とメロディーを楽しみながら歌いました。
4月『もんしろちょうのゆうびんやさん』…小さい秋で有名なサトウハチローさんの物語的な素敵な歌詞。
5月『ことりのように』『ぐんぐんそらまで』…大空を飛ぶ小鳥のように心を広げる気持ちで歌いました。
6月『にじ』…新沢としひこさんの代表作、子どもたちが大好きな歌です。手遊びも楽しみました。
7月『ハーモニー』…「みんな違っていい。一緒に力を集めよう!」という願いが込められている歌です。
体 操  
今年度のリズム体操は『スーパースター体操』に取り組んでいます。
今までの体操音楽とは雰囲気が違うのですが、「みんなそれぞれスーパースター」「それぞれ光るステージがある」「助け合うことに意味がある」
「みんな違ってみんな良い」「心配より信頼」「君しか出来ないことがある」…など、今必要なメッセージが込められています。
素早い動きもあるのですが、ABさんはもちろんのこと、Cさんまで喜んで取り組んでいます。
主運動としてABさんは4月は基礎運動を中心に全力で走ること、Aさんはリレーに取り組み盛り上がりました。
5月はマット(前転)と手具(ボール,フープ)、6月は跳び箱(A開脚跳び越しBCよじ登りジャンプ)に取り組みました。
夏期クラスは平均台(AバランスB後歩きCクマ歩き)に取り組みます。
コロナ感染予防の観点から、今年もプールは行いません。
造 形
4月 母の日プレゼント「ハニカムタイルのコースター」…六角形のタイルでコースター作りはスモーキーな色のタイルがオシャレ。
大好きなお母さんへ愛を込めて嬉しそうに作成しました。
5月 観察画C「ヒルザキツキミソウ」…初めての観察画は教会敷地に咲いた初夏を彩る優しい花。
6月 観察画A「花」…アガパンサスと八重咲きアジサイ等の個性的な花を観察して描きました。
父の日プレゼント「うちわ」…A混色、BCマーブリングで模様を付けたオリジナル作品。
観察画B「ブラックベリー」…毎年楽しみなブラックベリーの収穫。赤と緑で彩色しました。
7月 粘土製作A「動物」…図鑑を見て選択し、よく見て動物の特徴を捉え立体的に作りました。
粘土製作B「ザリガニ」…ザリガニが見つからず、図鑑を見ながら作成。触角を工夫したよう!?
粘土製作C「夏野菜」…ナスを見ながら手をいっぱい使って製作。
愛児園では横割りで行う造形の取り組みも強制はしませんが、興味を持って積極的に取り組みます。
CさんはABさんに憧れをもって、かぶりつくように傍で見入っています。
Aさんは、それぞれの段階を尊重し「きれいな色だね」と評価する姿に教えられる思いです。

ハレルヤ愛児園
園長:原田和典
ハレルヤ愛児園

ハレルヤ愛児園のホームページです。知立キリスト教会付属のモンテッソーリ園で、定員が各学年8名の小規模園です。日毎に自分を成長させる、園児のいのちの躍動に感動しながら、よき環境作りをもって仕えています。「敏感期」を知った保護者が、子育てに喜びを見いだされる姿は、私たちスタッフの喜びです。

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