ハレルヤ便り 2016年度 秋号

ハレルヤ便り

《巻頭言》
かわいいDさんをお迎えし恵み豊かな秋学期も終業日を迎えました。
体育の秋には、「のばす」ことを意識し運動会を一つの目標にして、心身を使い体操に励みました。
実りの秋は、畑のサツマイモの収穫と焼き芋を楽しみました。子どもたち一人ひとりの足跡を振り返ると、確かな成長を感じます。
クリスマス会が終わった先週は、時間に追われることない日常に戻りました。その中で、子どもたちの姿から気づかされ教えられることが幾つかありました。
あるAさんが絵日記(二度と戻らない一日一日を大切に過ごす目的)のお仕事で「今日は風が冷たいけど、いい天気です。みんなお仕事がんばっています。」と記していました。
何気ない表現ですが、肯定感が満ち、他のお友達の姿から励まされている様子が伝わります。豊かな成長を感じると共に、何とも温かな思いに満たされました。
また子どもたちの自然な様子の中にも、モンテッソーリ園らしい縦割りの良さを発見することも多くありました。
励まし合い切磋琢磨する同学年の横割りの関係も必要ですが、異年齢の関係だからこそ見られる思いやりや信頼が生じ、家族のような温かい関係となります。
教師の声掛けや指導がなくても、歩調を合わせ一緒に何かに取り組んだり、年下のお友達に絵本を読んであげたり、困っている場面ではお世話したりする姿が見られ、心が和みました。
この夏受講してきた広島でのモンテッソーリ研修のテーマは『子どもたちから始まる平和』でした。
お仕事を通し、チャペルを通し、日常を通し子どもたちの中に育まれている平和が、一人ひとりの人生に満ち、周りに広がっていくことを願い、祈るクリスマスでした。
《チャペル》
秋学期は新約聖書からキリストのご生涯とキリストのたとえ話、また旧約聖書からは神様から選ばれたダビデ、神様から与えられた使命のために勇敢に働いたエリヤとエリシャ、困難な異国の地で勇気を失わずに歩んだダニエルを取り上げ、神様に従い強められた人生の祝福を学びました。
秋学期から加わったDさんには大変だったようですが、見守られている中で育まれています。
Cさんは集中力もつきABさんと共にストーリーを楽しみ、一生懸命聞き入る姿が見られました。
みことば 
「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。」ヨハネ14:6
「ダビデはその行く所、どこででも勝利を収めた。主が彼とともにおられた。」Ⅰサムエル18:14
「御国が来ますように。みこころが天で行なわれるように地でも行なわれますように。」マタイ6:10
「しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。」イザヤ40:31
「主にあって、その大能の力によって強められなさい。」エペソ6:10
♪さんび 
『ヨハネ14:6』『Ⅰサムエル18:14』『マタイ6:10』『イザヤ40:31』『エペソ6:10』
…秋学期は5つの聖句を覚えて歌いました。振り付けや手話、軽快な曲調を楽しみました。
《諸活動》
楽器指導&季節のうた
今学期は、秋を感じる歌詞を楽しみながら歌いました。
9月『ホ!ホ!ホ!』…楽しい曲想の中に哀愁を感じる歌、シンコペーションのリズムも楽しみました。
10月『秋の小人オータムタム』…秋の情景が浮かぶ歌詞とオータムタムの響きが心に残る歌でした。
11月『はっぱのことり』…比喩的な歌詞と情緒的な雰囲気が心にジーンと沁みる歌でした。
12月『クリスマスのかね』…鐘が鳴り響くような楽しい歌です。輪唱にも挑戦しました。
『クリスマスのほし』『神のひとりご』…クリスマス劇の挿入歌として降誕を喜んで賛美しました。
秋学期は夏学期後半から着手していた『小さな世界』の合奏に取り組みました。
Cさんは鈴、Bさんはタンバリン、Aさんはピアニカと大太鼓小太鼓、トライアングル、ウッドブロックを担当。
楽器毎の個別練習を積み重ねてから、一緒に合わせる合奏の楽しさを体感しました。
体 操  
今年の運動会(公開体育)のテーマは多くの感動が与えられたオリンピックからアスリートのように『のばす』でした。
晴天の園庭では準備体操と20m走、転んでも立ち上がり走り出す園児に逞しい成長を感じました。
教会2階では手具体操や器械体操を行いました。ご家族は狭い空間に鮨詰め状態でしたが、至近距離からの見学は好評だったようですね。
笑顔と元気いっぱいのCDさんのリズム体操は愛らしく、フープ体操のラストの五輪マーク、オリンピックソングでのAさんのパラウェーブも拍手喝采でしたが、ピンと伸ばした手足や手具、仲間との協力、考えながら自ら動いていた子どもたちの姿に感動でした。
運動会後の体育は、ABさんはフラッグ体操と跳び箱(開脚跳び越し)、CDさんは平均台(前歩きCクマ歩き)、今月は鉄棒吊り輪に取り組みました。
繰り返しを通し達成感と自信となっています。
造 形
秋学期も混色あそびを二回ずつ、粘土制作、観察画に取り組みました。
Dさんも初めての混色あそびに大喜びでした。秋学期の作品は冬休み明けに掲示いたします。
カード作り…敬老の日プレゼントとしてカード作りをしました。
写真の周囲をCさんは指のスタンプ、Bさんは絵の具二色の混色をして縁取りしました。
Aさんは園庭に咲いていたコスモスの水彩画で絵てがみを作成し、郵送しました。喜びのお返事をくださり嬉しく思いました。
粘土…Aさんは「木」Bさんは「お弁当」Cさんは「果物」という題材でした。
身近な物も立体表現となると、よく考えながら作りました。
観察画…Cさんは「ザクロ」Bさんは「マアジ」の観察画Aさんは「教会」の写生に取り組みました。

ハレルヤ愛児園
園長:原田和典
ハレルヤ愛児園

ハレルヤ愛児園のホームページです。知立キリスト教会付属のモンテッソーリ園で、定員が各学年8名の小規模園です。日毎に自分を成長させる、園児のいのちの躍動に感動しながら、よき環境作りをもって仕えています。「敏感期」を知った保護者が、子育てに喜びを見いだされる姿は、私たちスタッフの喜びです。

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