



《巻頭言》
インフルエンザ猛威の中で、季節が変わり教会敷地のミモザが春を告げるように咲き始めました。
先月の立春、子どもたちには「日差しが明るくなって春が近づく準備が始まるよ。」と説明しました。まだ寒いときには硬そうに見える木々の芽や見えない土の中も、春に向かっていることを思いながら話しましたが、ひと月の変化は大きいものです。
今年度は卒園制作(刺子)と紙版画に早めに着手しました。子どもたちなりに見通しを立て、ひと針一針、根気よく丁寧に取り組みながら、完成に向けて小さな努力を積み重ねています。新たな春に向かって、子どもたちの内側の準備が進んでいるようです。
卒園を間近にし、今年も「強くあれ雄々しくあれ」を歌い始めました。未知への不安よりも「主がともにある」こと、そして愛児園での色々な経験が彼ら自身の歩みを確かにしていくでしょう。新たな旅立ちを祈り心で見送り、新しい年度を迎えたいと思います。
《チャペル》
冬学期は、「使徒の働き」からは教会の誕生と宣教、そしてイエスさまの証人となる素晴らしさを学びました。 また、モーセの時代に祭儀を行なう「幕屋」からは神さまのご性質を、宣教物語「エミーの勇気」からは神様に従う祝福と導きを学んでいます。
みことば
「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」使徒の働き1:8
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」ヨハネ3:16
「強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、主が、あなたの行く所どこにでも、あなたとともにあるからである。」ヨシュア1:9
♪さんび 『行きます!イエスさま』『ヨハネ3:16』『強くあれ雄々しくあれ』 …冬学期チャペルのみことば賛美は、振り付けと手拍子で元気良く歌いました。
《諸活動》
楽器指導&季節のうた
今学期の季節の歌は、季節感と心が温まる歌詞を楽しみながら歌いました。素敵な歌詞に浸って、子ども達の表情や笑顔が輝いて見える時もあり、小さな感動の連続でした。 合奏はサッカー放映の際に流れる「アイーダ」に挑戦しています。元気が出てくるようなリズムを楽しみながら取り組んでいます。ピアニカと大太鼓と小太鼓、ウッドブロックとカスタネットはAさん、トライアングルとスズ、タンバリンはBCさんが担当し、楽器毎の練習を積み重ねています。あと一週間、合奏も楽しめたらいいなぁと願い仕上げに向かっています。
1月『風も雪も友達さ』…風や雪の擬音、心惹かれる冬あそびを楽しむ歌詞と軽快なメロディーの歌。
2月『ひざし』…春夏秋冬それぞれの日差しをすくって投げたら…とても素敵な感性の歌詞を楽しみました。
3月『きみとぼくのラララ』…新沢としひこさんの卒園ソング2曲から多くの子ども達の支持を得た歌。
それぞれの旅立ちで別々になっても見る空、歩く道、見る夢はつながってる!
体 操
冬学期は秋学期後半から取り組んでいた縄体操に励みました。A「キラキラ光れ」B「勇気のルンダ」C「巌の上のポニョ」の曲に合わせ、発達段階に合った音楽と縄の使い方を楽しみました。縄で三角や四角を作ったり、パラウェーブやリボンのような動きも、数学的思考性を使いながら楽しみました。縄体操で刺激を受け、園庭では連続跳びや大縄に自発的に取り組み、練習に励む姿に成長を感じています。 また吊り輪と鉄棒、跳び箱に取り組みました。運動会の頃より調整と運動を意識しました。自分の課題を意識し「できるようになりたい!」とコツコツと努力していた足跡は、確かな自信となり、次年度への準備が得られているようです。Aさんは「卒園まであきらめない!」を合言葉に頑張っています。
造 形
年度末の冬学期には、版画や土粘土や紙粘土を使用した粘土製作に取り組みます。子どもたちには特別感があるようで楽しみにしている活動です。Aさんの粘土と版画の自画像は、どこか本人に似ています。6歳にして自分のことが、よくわかっているな~と感心してしまいます。 学期末になりましたが、混色にも取り組みました。年間を通して5回ほどですが、混色では微妙な色合いに出会うことを大切にしています。お仕事と同じように、準備や絵具や使い方から片づけに至るまで、丁寧に取り扱います。Aさんは白を含む4色にチャレンジし、美しい色合いを作り出していました。
(A:紙版画,B&C:スチレン版画,D:粘土版画)