長女が入園してから数えると10年余り、長い間大変お世話になりました。
次男の卒園と一緒に私もいよいよ卒園、寂しく思っています。
卒園前のある朝も、お弁当を作り送って行く車中で息子とあれこれ話しながら、こんな時間ももうなくなるんだなと思いジーンと来ていました。
長女の頃は第1子ということもあり無我夢中で、特に入園したばかりの頃は長男を抱っこしながら、疲れて機嫌が悪くなった長女を抱え、私の心は半泣き状態で降園する事も度々でした。
長男の登園時は行きたくないという日もよくあって、車からおんぶで門まで行く日が続いたこともありました。帰りは帰りで楽しくて帰りたくないと駄々をこね苦労したことを思い出します。
次男になってなってようやくゆったりとした気持ちで園生活を過ごせたような気がします。
次男は、うちでは末っ子ということで勝気な面があり上の子達ともほぼ対等なのですが、BさんAさんと成長して行くに従って心の面でも安定し、縦割りの中でお世話をする経験もたくさんしながら、慕われるような存在に成長してくれたこと、親として嬉しく思っています。
また特にAさんになってからのお仕事では、新しい世界にどんどん興味がわく様子も間近にいて感じました。
沢山の思い出があるのですが、今でも思い出すシーンがあります。
長女が入園してすぐ里帰り出産でしばらくお休みし、また戻ってきた日のことです。
少し遅れて登園すると、園庭でお友達が体づくりやお外遊びをしていました。長女に気づいたお友達みんながすぐ「〇〇ちゃーーーん!」と駆け寄ってきてくれたのです。
私もきっと長女も久しぶりの登園で緊張していたと思いますが、一気に心がほぐれ笑顔になったのを覚えています。
先生方をはじめスタッフの皆さん、そして一緒に見守る保護者の方々のあたたかい眼差しに、ありのままを受け入れてくれるという雰囲気があり、園のお友達の中にもそういう空気が流れている…象徴的な出来事で、在園中、常に感じていたことです。
小さな園で、皆が家族に近い距離感で、子どもはもちろん親の私が落ち着いた気持ちで過ごさせて頂いたことも本当に感謝でした。
また、愛児園にはモンテッソーリ教育と教会というしっかりとした軸があり、ハンナの会や保護者会などでたくさんの気づきをいただきながら、私自身が子どもと一緒に成長させてもらえたなぁと思っています。
園では整えられた環境での保育をしていただいているのに、家庭ではなかなか難しいことも多く、ついつい手を出し過ぎてしまったり、信じて見守ることができず焦ってしまったり…の連続でしたが(今でも)、先生方には子どもの応援団としての寄り添い方のアドバイスをいただき、何度も励ましていただきました。
卒園に際し振り返ると、すぐそばにいた子どもたちが、親の元から離れては戻りを繰り返して、自律を身につけながら一歩づつ自立していっているのを改めて実感しています。
愛児園で過ごした日々が、きっと子どもや私にとってかけがえのないもので揺らがない土台として、これからもずっと支えてくれると私は信じています。
本当にありがとうございました。